チェーン企業が、正常に大きくなっていくためには、「股裂き開発」は禁物である。これは、店舗開発において見られる悪しき仕組みだからだ。どういうのかというと、チェーン企業の経営者が店舗開発マンにこう言ったとしよう。「良い店をどんどん開発してくれ」。これが、股裂き開発の元凶となる。経営者なら誰でも言ってしまいそうな指示である。「良い店=売れる店=利益の高い店」であり、「どんどん」ということは、数多く出すということである。

しかしながら、それが簡単に出来るくらいなら苦労はない。
「この物件で売れなかったらどうしよう、利益が出なかったらどうしよう」と心配しながらではいつまでたっても自分で納得のいく物件など見つかるはずがない。
一方、「店はまだか、まだか」と経営者からは追い詰められる。
結局、人間の心理は安全な方に傾くから、こんな相反する心理状態の中で、ロクな開発などできようもない。
この股裂き開発を防ぐ手だて、それは、一つしかない・・・・
「売上予測調査部」を設置して、中立公平に、出店をジャッジするようにすることだ。
こうすれば、売上予測調査部がOKした物件だけ、安心して開発すればよい。
出すか、出さないか、だいじょうぶだろうかなどと悩む心配はいらない。
思い切った開発ができるというものだ。

20141121-06