連載82
2017年1月号 [店長が知っていると得する立地の応用] 46回目

団子になっている人たちは容易にお客にならない?! 誰も知らない通行量の測り方

通行量を測るのは簡単だ。そうあなたは信じているなら、一度挑戦してみることをお勧めします。通行量の測定はたいへんですがやってみると店の前をいろいろな人が歩いていることが実感でき、よりお店に愛着が湧くというものです。説明しましょう。

(1)お店の位置と道路の関係

まず、お店と道路がどういう位置関係にあるかによって、通行量の測り方は変わります。例えば図表1のような(ア)~(カ)の6か所で通行量を測るとしましょう。

(ア)は簡単です。お店に向かってくる2種類の方向を測定すれば良いだけです(図表2)。ただし、「向かってくる」というのがポイントで、どんな場合でも「離れていく」人は計測しません。同じ人をダブルカウントしないようにするためです。

(イ)はどうでしょう。お店は十字路の角地にあります。この十字路に「向かってくる」のは4方向ですので、その4方向を測定すれば良いのです(図表3)。

(ウ)は車道に面した角地です。しかも、店の前には横断歩道もあります。難しいのは、どの方向から向かってくるのを測定すべきでしょうか?

実は、ここで測定しなければならない「組合せ」は3通りあるのです。

①まずは、(ア)(イ)の時と同じように、「店に直接向かってくる」通行人です。これは、「直前型」と呼んでいます。ここでは、大きい道路を左から向かってくる通行人と、店の側道を上から向かってくる通行人、その側道を横切るように向かってくる通行人、そして、店の直前にある「横断歩道」を渡って向かってくる通行人、この4つを測ります(図表4-1)。

②さて、やや離れたもう一つの「横断歩道」はどうしましょうか?店の目の前であることには変わりがありませんから、これを渡ってくる通行人も図りたいですね。すると、1つ加わって5つの方向を測ることになります(図表4-2)。

しかし、①と違う方向が1つありますね。それは「側道を横切るように向かってくる通行人」がなくなって、「もう一つの横断歩道に向かってくる通行人」になっていることです。

これは、お店の前を「点」ではなく、「面(領域)」のように広げて、その領域(点線囲み)に入ってくる通行人を測っているからです。

このれを「直前領域型」と呼びます。

③さて、(以下、月刊飲食店経営 2017年1月号  p46へ続く)

inkei201701